- coyacoya
- Ebisu,Tokyo
- Chinese food
- ¥4000~5000
邦楽ロックバンド「ONE OK ROCK」に出会ったのは中学3年生の頃だ。
今だからいえるが、当時の私にワンオクを教えたのは、あまり好きになれない同級生だった。それ故、借りたCDを気に入ったとしても「良いバンドだ」と認めてしまうのは、少し癪なことであった。
しかしだ。
RADWIMPSやELLEGARDENといった爽やかなバンドばかり聴いていた私にとって、『努努-ゆめゆめ』のエモい歌詞と今までにないハードロックなサウンドは強すぎる刺激だった。
CDを返却したときの、彼女の得意気な表情に覚えた若干の苛つき…そんなものは超えて、感謝の気持ちが芽生えるほど、ONE OK ROCKにどハマりしてしまうわけである。
「夢は見るもんじゃなく 叶えるもんでしょ? だから 叶わない夢なら夢とはいわない」
「夢は逃げないよ 勘違いしてるんじゃない。そうさ 逃げるのは自分自身。ねぇそうだろ?」
負けたとき、罵倒されたとき、諦めかけたとき、この歌詞に何度、背中を押されてきたか。
3年前に大学を卒業し、出版社に就職したものの、希望の編集部ではなく営業職に配属されたうえ、パワハラ上司にやり込められらる日々。
悔しくて押し潰されそうになれば、隅田川に架かるアーチ橋の高欄に寄りかかって、
この曲を聴きながら
「絶対に夢を叶えるんだ」
と何度も自分を奮い立たせ、今の環境を手に入れた。
そんな思い入れの深い曲のフレーズが
私の座るこのカウンターにそう遠くない場所から聞こえてくるではないか。しかも、誰かが口ずさんでいる。
人より小さい自分の耳穴を一生懸開き、音の方向に視線を追いかけると、そこには、
coyacoyaのイカツイマスターがいた。
ここ、coyacoyaは、恵比寿駅から東口から500m程歩いた場所にあるカウンターだけのモダン中華だ。
外壁はモロッコの家ように白く塗られ、

内装も白を基調としたお洒落なジャズや、オールドポップソングが流れていそうな店内。

それなのに、マスターはフライパンを振りながら『努努』を口ずさみ、後を追うようにメロディがスピーカーから流れる。
いまは平日の21時過ぎ。店内は満席で次から次へとオーダーが重なる。
客「すみません、子羊のワンタン下さい」
マスター『♪焦らさないで、ペース崩したくないから some day yo 太陽のひ、あ、はーい!ワンタンね! 』
なんなのこれ。
一瞬ばかりワンオクだけの世界に浸るものの、注文によって現実世界に引き戻されるマスター。
スイッチの切り替えの器用さに、笑わずにはいられないナチコ。
そんなイケオジが作るメニューは、本来の中華の形を残しながらも、和洋を組み入れたオリジナルさが光る。
無論、どれも絶品だ。
特にナチコがオススメしたいのは以下。
◆卵だらけのポテトサラダ

◆鶏と白菜とザーサイサラダ

◆細切り千豆腐

◆ワンタンごまだれ

◆焼き餃子

パクチーをはじめとした香辛料がかかるので、独特の癖が好きな人にはどれもたまらない。
他、春巻き、鶏の唐揚げ、麻婆豆腐や炒飯も余すことなく美味しい。





一皿300円~1100円という小皿提供で、色々な種類を食べられるのが嬉しいところ。
一人で行くのもいいが、この手の店は気の置けない知り合いと連れ立って、ワイワイと飲むとさらにお酒が進むこと間違いなし。
あるいは、ある程度、距離の近い女の子をデートで連れて行くのもいいだろう。
初回の緊張するフレンチや、照明の暗い店といったステップを踏んで「あと一押し。」って時にグッと心の距離が縮まる、気さくなカウンター中華。
友人のイケメン精神科医は、それを分かってか、彼の最寄駅にあるカウンター中華やビストロに、いつも違う女の子と現れては口説き倒していた。
常連の私はその現場との遭遇率が異様に高く、見て見ぬ振りをするのが大変だったのさ。
【店名】こやこや
【最寄】恵比寿
【種類】中華
【店内】白を基調とした店内に、狭目なU字カウンター14席ほど。
【予約】2.3日前予約。金土は1週間前がよし。直前電話も。
【場面】友人、上司部下、デート、一人
【値段】4000~5000円/1人
【URL】coyacoya
03-6456-4458
東京都渋谷区広尾1-6-6 第1三輪ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13216842/


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